教育方針
キリスト教保育 愛されて愛する者へ
イエス・キリストの愛の教えを土台とするのがキリスト教教育です。
全ての子どもがその持てる能力の如何に関らず、神様の宝としてこの世に生まれてきていることを保育者がしっかりと自覚し、あるがままの子どもを受け入れ、その心を抱きとめることによって、保護者と子ども、子ども同士の心地よい関係を築いていくことが、キリスト教保育の理念です。
幼稚園で十分愛されていると感じた子どもたちは、必ず人を愛する人間に育っていきます。
豊かな心を育てる保育
3才、4才、5才の時にしか出来ない保育、3才、4才、5才の時にしなければならない保育があります。
それは知育ではなく、感性を豊かにする保育です。7才までは夢の中と言われる子どもたちは、知識ではなく、感性、感覚の中で生きています。
ですから「知ることは感ずることの半分も重要ではない」(レイチェル・カーソン)のです。
目に見えるもの、心に響く音を美しいと感ずる心、目に見えない人の心の優しさ、いとおしさ、喜びや悲しみ、痛みを感ずる心を育てる保育が感性を育てるということで、幼稚園時代にこそ、なされなければなりません。
これが十分になされていれば、時を得て必ず知識を求める芽がしっかりと成長していきます。
縦割り保育
3、4、5歳児で一つのクラスが作られている現場をごらんになった方は、そう多くはおられないかもしれません。本園は2022年度からこの縦割りクラスでの保育を始めました。少子化の現状で兄弟姉妹の中で育つ楽しさを知らない人たちが増えているので少しでもその良さを知ってもらいたいとの願いから生活そのものを『縦割り保育』にしました。
まず年長さんと年少さんの関わり。多くの時、年長さんは年少さんをそっと支えており年少さんにとってはほっとできる喜びの時です。それを間近で見ている年中さんも動き始め、年少さんにとっては嬉しい関わりがふえていきます。
年長さん、年中さんが年少さんを労り、年少さん、年中さんが年長さんをスゴイ!と仰ぎ見る、そんなことがたくさん見られるクラスとなってきています。
このような関わりを見ながら保育者たちは三才という年齢の違う人たちの発達の差がよくわかりとても嬉しいと言っています。
横割りでの活動が必要な場合は、折々に入れていきつつ縦割りクラスを継続できるよう様々を整えていきたいと考えています。